私は学習塾を経営していました。
個人経営の塾ですから、大手のように生徒は集まりません。
私はいわゆる「落ちこぼれ」や「自閉症」「学習障害」に属する生徒を預かる事で経営を維持しました。
企業の経営者の中には、社員の能力不足を嘆く方も見受けられます。
たいていの能力は才能ではなく「歩ける事」や「見える事」のように皆が同じに持つもので、「能力がない」というのは、逆に明確な障害があるという事です。
つまり多くは「習得させていない事」と「習得する気がない事」に問題があり
言い換えれば「情熱や計画がない」という事に過ぎません。
企業や上司が、人材を判断する場合に
才能だけに注目し、本来持つ能力を活かす事を忘れている事は
とても不幸な事なのです。